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炭火料理はなぜ美味しいのか?効果は?
備長炭なんてガス焼きと大して変わらないよ!
と思ってる人の為に、備長炭の美味しさの理由を解説していきます。
結論から言うと
炭火焼とガス焼きでは大きく味に差が出ます!!
理由は炭火料理は備長炭から発せられる遠赤外線と近赤外線により加熱され
料理をより一層美味しくさせる効果がある為です。
またガス火とは違い燃焼時に水分が発生しないので、
外はカリッと!中はふっくら!仕上がるのが大きな違いです。
遠赤外線効果
備長炭から発生する遠赤外線は食材を均等に加熱することができ、
中はふっくらと外はカリっと熱せられます。
近赤外線効果
備長炭の表面を覆っている白い灰からは近赤外線が放出され
肉の表面に吸収され熱となり、肉の組織を傷めずに加熱でき旨味成分を中に閉じ込めます。
ガス火との違い
ガスはC(炭素)とH(水素)とO(酸素)で出来ている為、燃焼するときに水分が発生します。
このHが水蒸気となり食材につき料理が湿っぽくベチャベチャになる原因になります。
そもそも備長炭とは何か?
現在は備長炭の厳密な定義は無いのが現状です。
ただ一般的に考えられている定義が、
- ウバメガシまたはカシ類を原木として製炭された木炭
- 精錬を1,200度から1,300度の高温で行い炭素以外の物質を極限まで無くしたもの
- 固定炭素が90%以上の木炭
炭には黒炭(バーベキュー炭)と白炭(備長炭)があるよ!
白炭はいわゆる備長炭
白炭はいわゆるみんなが焼き鳥屋さんや焼肉屋さんで見かける備長炭。
固定炭素が高く80%以上のものが主流。
黒炭はいわゆるBBQ炭
黒炭はみんながバーベキュー等で使用している炭の事。
固定炭素が65%前後の炭が多く燃やす時に煙を多く発生させる。
黒炭と白炭の違い
黒炭は煙を出し、白炭は煙を出さない
黒炭は着火しやすく、白炭は着火しずらい
黒炭は早く燃えてしまうが、白炭は燃えが長く持続する
もう少しく詳しい説明はこちらでどうぞ↓
炭とミネラル
炭が燃えた時にでる灰にはミネラルがたっぷり含まれています。
代表的な物質が、Ca(カルシウム)、K(カリウム)、Mg(マグネシウム)、Fe(鉄)などがあげられます。
このミネラルを含んだ灰がウチワで煽られた時に空中に舞って、
食材に微量に付着する事により、
味が一層引き立つと言われております。
炭火は古来から人々を惹きつける
炭の歴史を辿ると日本では新石器時代から使われていました。
牡丹色に耀く炭火が今も人々を惹きつけるのは
太古より我々の祖先が使用しており
DNAにその「良さ」が刻まれているからなのかも知れません。
家族や友人で炭火を囲むとなぜか心がほっこりと落ち着き、穏やかな時間が流れます。
このゆっくりとした時間も『含めて』炭火料理は今も昔も人々に愛されているのだと思います。